梅雨に入り、毎日蒸し暑い日が続いています。森組と風組の子ども達は今月コロポックルの森に行く予定でしたが、今年は特に暑さが厳しく、また、天候不順ということもあり、９月までお休みとなりました。
　コロポックルの森では、季節の変化や四季折々の自然の恵みを感じることができます。夏のコロポックルの森の様子を紹介いたします！
　森の入口にはクルミの木があり、秋にはお馴染みの茶色くて固い皮に覆われますが、今の時期は丸い緑色の実がなっています。見た目はまるで、マスカットのようです。森を進んでいくと、見事なアジサイが咲いています。周りが額のように見えるガクアジサイも見頃を迎えています。アジサイの上には、梅雨の代表格、カタツムリが顔を見せていました。桑の実（ブラックベリー）やビックリグミ、ヘビイチゴといった実、珍しい形の花を咲かせるネムノキも咲いていて、まさに百花繚乱です！また、コロポックルの森には沢山の栗の木がありますが、今は栗の花が咲いています。栗も、秋の収穫時期にはよく見かけますが、白くて、縦に伸びたふわふわの花は、今の時期ならではのものです。ふと目を向けると、セミが羽化している瞬間をとらえることができました。まさに今羽化しようとしており、１時間後には近くの木に止まって高らかな声で鳴いていました。命の誕生の瞬間です。そして、鳥居の向こう側には、御明神様が子ども達や森全体をいつも温かく見守ってくれています。
　このように、森には沢山の命が宿り、夏ならではの植物や生き物が共存しています。コロポックルの森は、子ども達の健やかな心と体を育てるための素晴らしい環境です。思いっきり体を動かして遊べる芝生では子ども達の足腰を鍛え、食べ物が実る過程を間近で見ることができたり、植物や生き物も命の息吹を感じることができたりもします。次回は９月に行くことになりますが、その時には、秋のコロポックルの森を観察し、心地よい秋の自然を全身で感じてきたいと思います。
　これからも、自由の星では豊かな自然の中での活動を通して、自然や動植物の大切さを知ること、そして、思いやりやいたわりの気持ちを育てていきたいと思います。