日本は、古くから移り行く四季を愛し、その四季と共に、季節ごとの歳時・年中行事を大切に暮らしてきました。最近は、世の中が便利になり、季節感を味わうことも少なくなり、年を重ねるごとに簡素化されつつあります。しかし、この美しい日本に生まれたからこそ、日々の暮らしに少しずつ取り入れることで、日本の良さや心のゆとりを感じることにつながればよいと感じています。自由の星では、春のこの時期に端午の節句に飾られる鯉のぼりや５月人形を飾っています。各地方で鯉のぼりや鰹のぼりなど飾られるものも違うようですが、その飾りには、子どもの成長を願い、強く、たくましく、出世を願う気持ちが込められているそうです。毎年、自由の星で飾っている５月人形は、そんな子どもの成長を願う卒園児の保護者の方からいただいたものです。鯉のぼりや5月人形を飾っていると、たくさんの人の願いを受け、子ども達は愛情深く育っていくのだと改めて感じます。日本の四季や古来の伝統を日常で感じながら、子ども達が大人になった時、自分の子ども達にも伝えていくきっかけにもなればと願っています。