明日２０２３年３月１１日、東日本大震災から１２年が経ちます。
震災で失われた多くの尊い命にご冥福をお祈り致します。そして、最愛のご家族やご友人を亡くされた方々に心からお悔やみ申し上げます。時の流れと共に、私達の生活は日常を取り戻しつつありますが、今もなお復興に向けて歩んでいる方が沢山います。
保育園に通っている子ども達は、震災当時は生まれていませんでしたが、あの日を忘れない、そしてこれから力強く生きていく力を身につけて欲しいという願いを込めて、自由の星では３月１１日を＜絆の日＞としています。今年度は、３月１１日が卒園式で土曜日だったため、前日の１０日を<絆の日>にしました。大きいクラスの園児は、多賀城消防署より頂いた震災発生時から復興していくまでの映像を真剣な表情で観ていました。命の尊さや災害時への備えの大切さ、復興するまでに沢山の方が支えてくれたこと、当たり前の生活が送れることがとても幸せであることに気付くきっかけになればと思います。「いろんな人に助けてもらったんだね」「大きくなったらみんなを守れるようになりたい」「地震が来た時に海の近くにいた時は、高いところに行く！」と色々な感想が聞こえてきました。そして、給食とおやつは、毎年震災当日に提供された食事と同じものを提供しています。
自由の星の１２年前、震災当日、子ども達はお昼寝から起き始めた頃にあの大きな揺れを感じました。とても大きな揺れに怯えながらも、直ぐに職員の元に集まったり、布団の中に隠れたりしました。その後、近隣のガス管破裂、火災の二次被害の恐れが発生した為、近くの小学校へ避難して夜遅くまでかかりながら、保護者の元へ子ども全員を無事に帰す事ができました。何年も前から「いつか宮城県沖地震はくる。しっかりと備えましょう」と、毎月避難訓練を行ってきました。日頃の訓練積み重ねもあり、未曾有の大震災でも誰一人怪我する事なく保護者の元に帰せたことに安堵したことを今でも覚えています。
明日、３月１１日は卒園式です。１４：４６には、黙祷を捧げたいと思います。これからも子ども達が強くたくましく生きていくことができるように、あの日を経験した人達が、語り継いでいき過ごしていきたいと思います。